2/27/2008

ぺティート・ブリュ






 大きめの人形に持たせる、本物のビスク・ドールが欲しい・・・と思い、やっと到着したぺティート・ブリュのモールド。
その名の通り、身長約20cm程の小さな小さな人形。

気軽な気持ちで、たくさん出来たらいいなぁととりあえず抜き始めましたが、そう簡単に事は運びませんでした。
問題はそのボディにありました。手足が小さすぎて、鋳込み作業時の排泥がとても難しいのです(涙)。
四苦八苦してやっと焼き上げたボディは、組み立ての時も、小さいが故の想像しなかった様々な問題を引き起こしました。
頭を抱えつつも、ひとつひとつ難をクリアーしてやっと人形本体が完成。

その頃にはさすがに予想していましたが、大好きな衣装作りも、その小ささに苦労させられました。
が、やはりそこは人形です。
仕上がるにつれて、嬉しそうな顔を見せてくれ、こちらの苦労を忘れさせてくれました。

ぺティート・ブリュを作っていてしみじみ思ったこと。
それはこのサイズの人形は、手に触れた時に一番可愛らしさを発揮するということです。

両手で包み込むと、何故かいとおしさがこみ上げます。

私だけかしら?と、人形にあまり興味の無い娘に同じように持たせてみました。
すると不思議なことに、「かわいい!」と歓声が・・・!
娘曰く 「皇室のリカちゃん人形っていう感じ。」


皇室かどうかは分りませんが(笑)、確かにそういう懐かしいような想いが呼び起こされるのかもしれませんね。
私も、リカちゃん人形で一人でよく遊びました。

手のひらに優しくおさまるこの人形たち。
お雛様の季節に、幼い頃の思い出を蘇らせてくれました・・・。