2/28/2008

雛人形の思い出







  毎年この時期になると、雛祭りのかわいらしいお菓子を目当てに、和菓子やさんをのぞくのが楽しみです。
お店のたくさん入ったデパートの売り場では、その年ごとに新作の和菓子が並び、中身よりもむしろパッケージがなかなかの懲りようで、箱欲しさに買ってしまうことも多々。

私のお気に入りの和菓子やさんは、「源吉兆庵」です。車ですぐのデパートに入っているので、いつも必ずチェックします。

そのセンスは、日本の古くからの伝統をすんなりと 「あぁ、いいなぁ・・・」と思わせてくれる、親しみやすい古式ゆかしさ・・・といった感じでしょうか。

昨年の節分に購入したお菓子の箱は、お多福のやや立体的なデザインで、一目みるなり「欲しい!」と思ってしまったもの。和裁の道具を収納して使っています。





そういえば、去年の雛祭りの頃は、娘の受験と合格発表も済み、家族皆、温かな気持ちでいましたっけ・・・。そんなある週末に、娘と二人で雛祭りの和菓子を買いに出かけたのですが、売り場を一周してもビビッとくるものがありません。結局桜餅のみを買って帰宅すると、金沢在住のパートナーのお母さんから、小包が届いていました。開けてみると、金沢の可愛らしい雛菓子と、もう一つ手作りの箱に入ったほおずきの形のお手玉が・・・!
なんでも、娘の受験を心配して下さり落ち着かず、「きっと大丈夫!」と、祈るような気持ちで一針一針作って下さったそう。
その小さく手の込んだお手玉を手に取ると、胸がいっぱいになりました。
きっと、娘にとって忘れられない思い出となったことでしょうね。

さて、私の雛祭りの思い出は、なんといってもやはり、初めて自分のお雛様が持てた時のこと。春からは中学生・・・とおぼろげに覚えているので、正確には小学校6年生でした。母が、木目込み人形で、真多呂のお雛様を作ってくれたのです。
「真多呂は顔がとてもいい。」と言って見せてくれた人形の顔は、本当に品がよくて、ふっくらとして可愛らしいものでした。
母が作ってくれるのを傍で嬉しい気持ちで見まもり、やっと出来上がった人形は、なんとも言えず優しい表情で、どんなお雛様よりも勝るように思えました。
あれから25年程経った今でも、華々しい五段飾りのお雛様よりも、男雛と女雛2体のみのお雛様に心惹かれるのは、きっとこの自分の雛人形への思い入れがあるせいでしょうか?

その雛人形は、もちろん今でも大切に我が家にあり、私にとって「一番素敵な雛人形」なのも、変わりありません。


16年前に娘が生まれた時、2月の末だったので、初節句は病院の中で迎えました。
そして1歳の雛祭りには、私の時よりややグレードアップした真多呂のお雛様が飾られていました。(もちろん、母作)

私も娘が将来結婚して、子供を産んだ時に、ビスクドールでお雛様を作るのでしょうね。
娘はといえば、私がその昔、娘の年頃に宣言していたのと同じく、「一生結婚しないし、子供も産まない!」と言いはっています(笑)。まあまあ、そう言わずに・・・(笑)。


今、オリジナルの小さな市松人形で、お雛様を作っています。
選んだ縮緬の古布は、大胆な柄と繊細な柄が上手く融合した、面白いものです。
来年の作品展に向けて・・・なのですが、3月上旬に作り上げて、和室に飾りたいと頑張っています。


画像は、パートナーのお母さん作のほおずきのお手玉。

そして、母が作ってくれた私のお雛様。
私の飾り方は、向かってお内裏様が右の、昔からの飾り方です。
現在は、逆が多く、それは右手で剣を持ち、左手で女性を守る西洋式だそう。
写真の飾り方は、「日出ずる方向にお内裏様」という、男尊女卑スタイル!?だそうです(笑)。