4/04/2009

後一日!




 連日、本当にたくさんの方が見に来られています。(よって、まだ会場の写真をこちらにアップする暇がありません・・・。)

もう、一生分のお褒め言葉をいただいてしまったような、5日間でした。

今回の展覧会を決めたのは、2年半程前でしたが、その間は人形の作業をこなしつつも、「会期後は、人形以外のものにも、少しチャレンジしてみよう。」と、少し浮気心で、あれやこれやと思い描きながら、過ごしていました。

けれど、会期直前には、「もっと良いものが出来たのではないか・・・?」と、もう1度作り直したい後悔の念にかられ、展覧会が始まって5日目の今日は、「終わったら、すぐに人形を作りたい!」と、それ以外は見えぬが如く、心が逸るのです。


初めて人形を展示した5年前は、どれも想いが深すぎて、申し出をたくさんいただいたにも拘らず、なかなか手放すことが出来ませんでした。
けれどその後、いろんな決意もあり、ほとんど全部の人形と、すっぱり別れを告げました。

会期中、「こんなに手をかけて作られたお人形、手放したくないでしょう?」とのお言葉を、何度もいただきました。

けれど私は、望まれて行く(私のもとから去る)人形ほど、幸せなものはないと、心から思えます。

もちろん、惜しいという気持ちが100%無いとは言い切れません。
それぞれに、その子と向き合っていた時間は、思い出されます。

けれど、惜しいとこちらが思える人形が選ばれることは、作り手にとって、やはり誇りです。

そして、「人間ではなく、人形が持ち主を選ぶ」 という言葉を、私は心の奥底で、信じています。
選ばれるのは、その人にだけ人形が心を許し、特別な、どこか心に訴えるような表情を見せたのではないでしょうか・・・?

この会期中、手放すことになった人形達を私は、(まるでピノキオのゼペットじいさんのような)愛情を持って、送り出すことでしょう。


 一方、好き嫌いのはっきりと分かれる人形と違って、母の刺繍は、ギャラリーの中で、一大センセーションを巻き起こしています!!
会場の様子は、来週アップいたします。
搬入を入れ、ちょうど1週間の会期は、体力的にもちょうどギリギリの線だなぁ・・・と実感(涙)。

それでは、後一日、頑張ります!