4/22/2009

お酒と出会いのはなし


数年前から、お酒を呑むようになりました。

その前は、私のお酒は、紅茶でした。それで十分、心満たされていたのです。

ところが、ふとしたきっかけでお酒を呑むようになって、知ってしまったのです、紅茶とお酒は違うということを・・・。

そして昨年、石川県の銘酒・菊姫を求めて、京都のある酒屋さんに足を運んだ時のこと。
そのお店に足を踏み入れた途端、その種類の多さに、ただただビックリしてしまいました。

いつもは、近所の輸入食材のお店で、行き当たりばったりでお酒を購入していたので、普段は目にすることのない、お酒のネーミングの多様さを、最初は楽しんでいました。
・・・が、だんだんに迷いだしました。一体どれを買ったらいいものか・・・。

これだけのお酒、みんな味は違うのです。第六感の閃きに頼るには、あまりに修行が足りなさ過ぎる私達・・・。

そんな時、お店にいらっしゃったのが、Aさんです。
アドヴァイスを求めた私達に、Aさんは「酒案内人」となって、一緒にお酒を選んで下さいました。

・・・それはまさに、職人技でした。

お酒を語る人にありがちな、自己本位な薀蓄を傾けるのではなく、Aさんの言葉で爽やかに説明される酒瓶たちは、さっきまで棚に鎮座していた時より、個性を増してキラメいて行くのです!

「アドヴァイスされた、こんな料理やあんな酒器でいただいたら、人生観が変わっちゃうかも。」 と、胸をときめかせつつ買って帰ったお酒は、やはり特別な味がしました。

1日の終わりが、本当に豊かになったのです。
とにかく、美味しいお酒でした・・・。

でも、そのお酒を、本来それが持っているもの以上に美味しく感じさせたのは、Aさんの言葉・表情・物腰だったように思います。

それ以降、そちらの酒屋さんには、時々遊びに行きます。(嬉しいことに、普通の酒屋さんより、値段もかなり安いのです!)

イタリアンのお供にはかかせない、美味しいワインを選んで下さる、Aさん級の若い女性のアドヴァイザーさんもそこにはいらっしゃって、ますます楽しみな場所となりました。

お二人とも、とても素敵な方々なのです。


そして先日、素敵な展覧会に寄せていただいた、画家のMさん

人形の似合うギャラリーは・・・?とご相談したら、ご自分のお忙しい時間を割いて、たくさんのアドヴァイスを下さいました。
しかも、私達の展覧会のことを、ご自身のブログで丁寧に紹介して下さっていたのです。なんと、本日ブログを読ませていただいていて、今頃気づきました(ごめんなさい!)。
ご親切なお気持ちに、感謝の気持ちでいっぱいです・・・。

Aさん達も、Mさんも、こんな出会いがあると、心が温かくなって、豊かで幸せな気持ちになります。

お金では買えない、大切な人との縁です・・・。

画像は、Aさんに教えていただいた、京都のお店で見つけた、愉しい酒器兼珍味皿。
九谷焼の若い作家さんのもので、お値段も大変可愛らしいものでした。

狸とお団子と達磨さんです。