6/30/2009

95%






 先々週からかかっていたブリュの衣装作りが、ほぼ出来上がって来ました。
肩のデザインを膨らませるか、すっきりさせるかで悩み、右・左で違う雰囲気を作り、一度写真に撮って見てみることに・・・。

帽子の上のリボンも、まだいい加減にのっけただけなので、これからふんわりとしたリボンに仕上げます。

昨日作った靴は、この子の雰囲気に良く合っています。靴下もぴったりの大きさ!
今で、95%というところでしょうか?これからの後5%が、いつも長かったりしますが・・・(涙)。

6/28/2009

人形の靴下





 人形の靴下は、市販のものもありますが、竹串のような0号棒針で編むことが出来ます。(鈎針編みもありますが、私は棒針が楽です。)

人間の靴下は、基本64目ですが、この身長35cmの人形で、34目の作り目・・・割りと多いですよね。

けれど、編み上がって履かせてみると、ちょうどいい大きさになるから不思議。

夜のリラックスタイムに、ベッドの上でお茶を飲みながら編みます。
慣れていれば、1時間あれば1足分編み上げることが出来ますよ!

6/26/2009

初夏のお客様と、どんぐりセラフィン





ポーセリンペイントのAさんと、展覧会以後、親しくさせていただいているユリユリさん、それにクレイ人形作家の秋穂アンさんが遊びに来て下さいました。

連日の雨で、お天気を心配していたのですが、幸い良い天気で皆さんをお迎えすることが出来ました。

我が家でささやかなランチを囲み、おしゃべりに花が咲いたこと!
もう、昔からのお友達のように、笑い有り、涙有りの、温かな時間を共有させていただき、女性ばかりのランチも楽しいものだなぁと、再確認。

皆さん、忙しい方ばかりなので、この日ばかりはのんびり開放感の午後を過ごして欲しい・・・とお招きしましたが、私達の方がストレス解消になるほどに、大笑いしてしまったのでした。

たくさんいただいたお土産も、ランチの様子も、すっかり撮影するのを忘れてた・・・。

画像は、男の子用のかつらを付けたセラフィン。まるでどんぐりみたいです(笑)。
そして、お客様が来られる前に撮った、テーブルの写真。

6/21/2009

人形が結んだ出会い その2




 

 HPやブログを通じて自分の人形を見ていただいたり、日々の暮らしを綴っていると、時々、メールをいただきます。

なんでもない日常にどこか共感して下さって、まだ行ったことの無い遠くの地からいただくメールもあり、送って下さった方と、その住まわれる場所に、想いを馳せることもしばしば・・・。

でもやはり、私の人形を気に入って送って下さるメールには、いただくたび、胸がいっぱいになります。


先日も、そんなメールをいただきました。

お話をお聞きすると、一人娘さんも無事大学を卒業され、立派に就職もされ、子育てを終えたご自分への記念として、ゆくゆくはお孫さんにまで伝えられるものを・・・と、私の人形を迎えたいとおっしゃって下さいました。


最近は、お人形を迎えていただくのも、「孫に・・・」と選ばれる方が多くなって来ました。

確かにビスクドールは、割らない限りは一生、いえ、もっと長い時間を、世代を超えて受け継ぐことの出来るものです。そうやって大切に残されたものが、現存のアンティークドールです。(そう思うと、手間はかかりますが、ビスクという素材で出来たこの人形は、スゴイですね!)


たまたま同じ府下の、比較的お近くにお住まいということで、直接に我が家に見に来ていただくこととなりました。

Nさまは、メールでの落ち着いた年上の方という印象とは違って、明るく活動的な雰囲気の方でした。

ご自宅のキャビネットの大きさもあり、小さめのお人形を・・・と、いろいろ見ていただいたのですが、最後に選ばれたのは、ロングフェイスジュモーの素朴な男の子。

お人形の好きな方は、ほとんどの方が女の子を望まれます。
私は女の子も好きですが、男の子も同じく大好きで、洋人形でも市松さんでも、女の子に負けず、男の子を作ってしまうことが多いのです。
・・・一体どうしてでしょう?
きっと、部屋に置いた時に、男の子は落ち着いた空間を演出してくれるからでしょうか?
衣装からも、もしかしたら女の子よりも飽きの来ないシックさがあるかもしれません。
もちろん、女の子の人形の華やぎも魅力的で、それぞれに良さがあり、どちらかなんて、到底選べませんが!

Nさまも、「絶対に女の子!!」と思って来られ、まさか男の子を連れて帰るなんて、夢にもお思いにならなかったそうです。

 選ばれたジュモーは、ロングフェイスならではの優しさとあどけない表情の可愛らしい人形なので、この先ドレスを着せて女の子となることも十分可能です。


 お茶を片手に、Nさまといろんなお話を楽しませていただきました。

なかでもビックリしたのは、お嬢さんが乗馬で、最近日本一になられたということ!
小さい頃から乗馬一筋で、今も馬と接するお仕事に就かれたということで、そうやってご自分の夢を叶えられたことに、これまでの長い期間の努力が思われ、じんと心が・・・・・・。

またNさまも、とても気遣いの溢れる、素敵な方でした。
その日初めてお会いした気がせず、お友達のように笑い声の絶えない時間を過ごさせていただきました。

 割れないように梱包した人形を連れて、帰られた後、部屋に戻り、ふと思いました。

あのロングフェイスは、もともとヴァイオリンを持たせていたのですが、なんだか、木馬の方が似合っているかも・・・あの衣装もブーツも、なんだか乗馬服みたいだったかな?なんて・・・(笑)。

人形というのは本当に不思議です。必ず、自分にぴったりの、そして心から大切に迎えて下さる家に行くようになっているのですから。

お婿入り(!)したロングフェイスの衣装は、ざっくりしたインポートのシルク地。胸には、母が刺してくれた刺繍のBの文字。
ブーツも、衣装と同じ、茶色とグレーの皮を使って作りました。

Nさまからの、「我が家の息子」という言葉に、嬉しい気持ちで満たされた日。

6/19/2009

ミヒャエル・ゾーヴァ展



  楽しみにしていた「ミヒャエル・ゾーヴァ展」に、母とパートナーと3人で出かけて来ました。

ゾーヴァは、たまたま見た絵がギョッとするほど面白く、母が画集を持っていたことから益々惹きこまれ、そして会場では、独特の風刺一歩手前の世界にすっかり魅せられてしまいました!

どれも可笑しくて、可愛らしくて!!
いちいち3人で(控えめにですが)小突きあわずにはいられないのに、周りの人達は、真面目な顔をして観覧していたのが、どうにも不思議・・・。(ゾーヴァ展は、気のおけない相手と出かける方が楽しめるかもしれません。)

ゾーヴァの描く動物は、ほとんど理性を感じられない表情をしています。
そう、まるでご飯を欲しがるセラフィンのような・・・。
そこが逆に、人目ばかり気にしている人間に対する、ちょっとした警句のようにも感じられます。

最後に記念のポストカードと、「エスターハージー王子の冒険」というゾーヴァの挿絵の本を購入。
久しぶりに、心がハッピーになった展覧会でした。娘を連れて来たら、絶対喜んだだろうなぁ・・・。

その後は、京都駅地下のレトロな東洋亭で、ハンバーグランチを。

ぷっくりと膨れたアルミホイルを開くと、ジュージューと美味しそうな音をたてるハンバーグが登場するここの人気メニューは、バターののったホカホカのベークドポテトと、丸ごと1つマリネされた前菜のトマトが付いています。
北山が本店ですが、京都駅地下のこのお店の方が断然美味しいのは何故でしょう?

帰りに、すぐ近くの酒屋さんに寄って、父の日のプレゼントの焼酎と、家用のお酒を購入。
ソムリエさん達と、楽しくおしゃべり。
実はこのソムリエさん、謡をされている母の先輩Iさんと先日、我が家でお引き合わせしたのがきっかけで、謡の世界に入門されました。
秋には、「源氏供養」を舞われるIさんの舞台もあり、今からとても楽しみです。(それまでに、少し勉強が必要ですが!)

父への焼酎は、少し軽い口当たりのもので、おすすめのものを選んでいただきました。
いつまでも親孝行出来ない不肖娘からの、お詫びのお酒でございます・・・・・・
と、しおらしく項垂れながらも、その晩は新しいお酒とチジミを焼いて、楽しい夜を過ごしてしまいました(笑)。

画像は、ミヒャエル・ゾーヴァのビクターの犬を彷彿させる作品。よく見ると、違う犬種が交じっています。
下は、夜にゆっくりと楽しんだ、
エスターハージー王子の冒険」の1ページ。


6/17/2009

人形が結んだ出会い その1






  先日お嫁入りした、オレンジ色のブリュですが、お迎えいただいたFさまから、お写真を送っていただきました!

Fさまお気に入りのお人形とともに写していただいたそうですが、なんて可愛いお人形をお持ちなんだろう!と、自分の作ったブリュそっちのけで、すっかり夢中で見入ってしまいました。
・・・そして、しばらくしてブリュに気付いて・・・まぁ、そっくり返って偉そうな態度!
我が家にいた時は、とてもおとなしそうな顔をしていたのに、随分Fさま宅は、居心地のいい様子(笑)。

 ちょうど1週間前、Fさまからブリュを迎えたいとメールをいただき、有り難い気持ちで梱包・発送。
無事到着のお知らせをいただき、いつもなら、新しいお宅のご家族さまと人形の幸せを祈りつつ、また日常に戻るのですが、今回はちょっとオドロキの展開が有りました。

Fさまのお住まいは、自然の溢れる山合いの土地・・・ということですが、現在のお住まいに移られる前に、10年程、滋賀の伊吹山の麓に暮らしていらっしゃったのです。
私のブログを見て、ご連絡を下さりました。

我が家の最近の小旅行といえば、滋賀でももっぱら伊吹山が定着し、心の中では、「第2の我が家」とまで思っていた大好きな場所。Fさまは今は他府県にいらっしゃいますが、よりにもよって、伊吹にいらっしゃったなんて! 本当にびっくりでした・・・。

私にとっては、人形が結んだ特別なご縁のような気がしてならなくて・・・お仕事でお忙しいFさまに、厚かましいメールを送っては、いつも丁寧なお返事をいただいくのです。

Fさまのメールには、伊吹で生活されていた頃の、素晴らしい自然の様子が満載で、一人で静かに読んでいると、まるで自分がそこにいるかのように感じられて、心が言いようもないもので、いっぱいになります。 
 そう、ちょうど伊吹で満天の星空を仰いだ時のような気持ちです。

Fさまのメールより・・・

 「私の診療所があったところは 水路にはさまれていましたので庭に蛍が乱舞していました。
蛍は成虫になって しばらくすると 求愛行動で メスのまわりにオスがたくさん集まり 高く高く舞い飛びます。特に雨の前のむっとする夜10時過ぎがたくさん飛びます。
それが何十匹も何百匹も 集まると 本当に素晴らしいです。
蛍は今はどこでも以前より見られるようになりましたが、あんなにたくさんの蛍が見られるところはありません。」


どうして、これだけ心が感じるのか・・・、よく分かりません。

私の生活の中に蛍はいませんが、それに変わる素晴らしいものもたくさんあるはずなのに、何もかもを当たり前のように思い・・・・・・そんな反省の念。それとやはり、今はほとんど失われつつあるものが、健気に残っている場所があるということに、胸が熱くなります。

そして、場所は違えど、今も自然の中で送られる毎日について、こうもおっしゃっています。

 「今は、インターネットが普及し 欲しい本もお菓子もこんな田舎に住んでいてもすぐに手に入ります、どんな情報も都会と同じように得られます。
毎日の四季の移り変わりを身体で感じられる環境は幸せです。
朝、鶯の声で目覚め、外を歩けば草の香りに初夏を感じます。
人々もやさしく みんな知らない人にも挨拶してくれますし、仕事から帰れば 玄関先に野菜がそっと置いてあります。
ある意味 食生活がとても贅沢になりました、採りたての野菜、旬の山菜、鮎、あまご、生みたての卵!」

私一人で読むには、とてももったいない気がして、ご紹介させていただきました。
こんなふうに、日々を感謝の気持ちで送ることは、どこにいても必ず出来るはずですね。

私に欠けているものを、人形が橋渡しして届けてくれたような、豊かな出会いでした・・・。

少し前までは、海外ばかりに目が行って、日本の良さなんて見えていなかったのですが、ここ数年は、海外よりも、自分の生まれ育った日本をもっと知りたいなぁ・・・と思います。
そして、今もどこかで変わらずに残っている、自然の中の暮らしを肌で感じたいです。

もちろん、人形を作り続けながら・・・ですが!

6/15/2009

やれやれの1日


 
 入学した時から心配だった、娘の公開試験が終わりました。

実技試験では、常に茨の道だった我が娘・・・今回の試験に臨むにあたって、現在師事している先生はもちろんなのですが、幼稚園から小学校の頃、みていただいていた先生に連絡を取り、聴いていただきました。
その時、先生といろんなお話もして、相変わらずの歯に衣着せぬ(だけど、愛情溢れる)物言いに、この世界の厳しさを再確認し、覚悟を決めたのか、それから娘のピアノには、少し芯が通ってきたように思います。
本番では小さなミスもありましたが、その後慌てることもなく、より落ち着いてピアノに向かっていました。

終わって、先生の笑顔!私達の心もやっと解け、やれやれ・・・。
もちろん、課題はまだまだ山積みですが、1つずつクリアーして行くのは、これからの娘に任せ、もう家族はこういう重圧からは(勝手に)卒業させていただきます!

帰りに羽目を外して、家族でそれぞれに大きなパフェを食べ(お客さん、みんな見てたね!)、フランスパンと赤ワインを買い、帰宅してビーフシチューでささやかに娘をねぎらいました。

 それにしても・・・
帰りに、クラスメート何人もが、娘に 「良かったで~!!」と抱き着いてきてくれて、なんとも微笑ましかったのと、「家族以外にも、こんなにみんなに心配かけていたんだ・・・。」としみじみ思いました。

「いつも仲良くしてくれて、どうもありがとう!」とお礼を言うと、「いや~、放課後毎日、長い時間練習してるのを、見てましたからねぇ・・・。」と、大人が子供を見るように、目を細めて語っていたお友達の姿が、心に残りました。

同じ歳なのに・・・

なに、この差は!?

けれど、娘の苦しみを、みんな分かっていて、そして見守っていてくれていたんですね・・・。

この学校に入学した当初は、あまりに周りのレヴェルが高いので、「他の選択肢もあったのでは・・・」と悩むこともありましたが、良いお友達にたくさん囲まれている娘を見ていると、苦しいけれど、素晴らしい学校生活と、改めて良かったと思います。
若いって素晴らしいなぁ・・・と心が温まった一日。

画像は、娘が携帯で写した、お祝いパフェ!

6/11/2009

ポケモンパン


 4ヶ月ぶり(!)に美容院へ。

少しだけカットと、パーマをかけ、仕上げに、片方の耳のところで、大きなドーナツのようにまとめ髪にしてもらいました。
髪を上げると、「夏が来た!」という感じがします。

新鮮な気分のまま、帰りに買い物。

スーパーのパンのコーナーで、幼稚園くらいの子供たちに交じって、ポケモンパンを物色。

「おかあさん、わたしはこれ~!」というにぎやかな声の中、今年大学受験の娘のポケモンパンを買っている私・・・。(ポケモンシールを集めている娘は、ポケモンパンを朝出すと、必ず食べます。)

まぁ、我が家は平和だな~と、つくづく思う瞬間。

 画像は、母所有のエミール・ジュモー。
初期に作った人形なので、見るたびに作り直したくなりますが、母はお気に入りの様子。
衣装は「スカーレット・オハラにして!」というリクエスト(命令?)で、実際は 「スカーレット・小原」という感じでしょうか(笑)。

ちなみに・・・
パートナー曰く、我が家の女衆3人のイメージは、母・スカーレット 私・ロザリンド 娘・ドリー だそうです。 なんのこっちゃ!

6/08/2009

母の白内障手術






 窓の外の草木が、本当に目に眩しい頃です。

今年はどのお宅でも、庭の花がいつにない出来!という話を耳にしますが、我が家の花達も、次々と美しく咲いてくれています。


 今日の私は、母の病院への運転手。

最近、急に視力が悪くなった母ですが、車の運転にも差し支えるほどです。
ペースメーカーの外来ついでに、眼科も受診すると、早速来月に白内障の手術を受けることが決まりました。
ペースメーカーの手術もあるし、しばらくバタバタしそうですが、全てプラスの方向に向かうための手術。
目がよくなれば、本も読めるし、また元気に刺繍に向かえることと、とても楽しみです。

来年は、母の目に映る庭の緑も、更に鮮やかさを増すことでしょう!

6/05/2009

お預かりの人形


 ここ数日久しぶりに、自分の作った人形では無い、お預かりの人形の衣装を作っていました。
生地は、何種類かお手持ちのものを送って下さったので、その中から選んで・・・。

エミール・ジュモーのキャビネットサイズのこのお人形。
いろいろ考えて、前見ごろは、ログキャビンのような初めてのデザイン。帽子は、ケイト・グリーナウェイの描く女の子のようなものにしました。
昨日、革靴を作り(珍しく、白い靴に)、今日は持ち主さまに発送。

喜んで下さるといいですが・・・。

先日、一番小さなサイズのブリュがお嫁入りしました。
以前も書きましたが、19cmとはいえ実際に手にしてみると、その精巧さと可愛らしさに驚かれる方が多いのです。
今回も、気に入って大切にして下さる方と巡り合え、私の人形は、本当に良い方のところばかりにお嫁に行くなぁ・・・と幸せな気分に。

6/01/2009

下品ぎりぎりの美の世界


 本を読むことは、本の中の世界を旅すること・・・。

 多読では無いけれど、小さい頃から本が好きです。

好みに癖があるせいか、心の底から気に入る本に出会うのは、残念ながら稀です。
けれど、出会ってしまったら、何度もその本を読み返す・・・そのほとんどが学生時代に出会ったもので、もう20年もそれを繰り返しています。

 昔から、絵画でも文学でも、もう、あとちょっとでも出たら、「下品」という域に入ってしまうような、ぎりぎりのラインにあるものに魅力を感じるのは、何故でしょうか?
ゲテモノと美、その紙一重にあるもの。これが、私にとって惹かれてしまう、美の、究極の位置。

ぴったり収まっているものや、無難なものには、あまり魅力は感じません。

好きな作家について語るのは、どう言っても上手く表現出来ず、その作品の値打ちを下げてしまうような気がして、いつも避けてしまいますが、そんな私のおススメの下品紙一重(!)の作家の代表は、夢野久作でしょうか。

乱歩もいいけれど、夢野久作の怪しさ、おどろおどろしさは、なんだか夢の中でぼんやり見ている風景のような、独特の雰囲気。また、その語り口がすごい・・・。
高校生の時、1冊ずつ揃えた全集は、今でも本棚の特等席に並んでいます。

図書館が近いことや、欲しい本が高く、また本棚がいっぱいなこともあり、あまり買わなくなりましたが、それでもこの頃本棚の仲間入りをした、新顔の本の紹介。

街中の本屋を通った時、特集でずらりと並んだエドワード・ゴーリーの絵本を見かけてビックリ!(こんな本、子供が間違って買ったらどうするんやろ?)
その絵本の並びにあった、七戸優という絵描きさんの「箱の本」という絵本。思いっきりシュールで、ユーモラスで、まさにツボでした。
七戸優さんは、銀座の青木画廊(いつか行ってみたいと思っている憧れの画廊)で展覧会をされているようで、関西ではあまり見る機会がなさそうなのが、ただ残念。

そして、以前から気になっていた野溝七生子の作品集。これは、ほぼ20年前の初版で定価が¥7000くらいのを、古本で¥2000(!)で。
今日届きましたが、装丁もしっかりしていて、とても素敵な買い物でした。

また少し、本棚が豊かになりました。