8/31/2009

娘のミュージカルと六曜社の日




 今日は娘の文化祭。
毎年ミュージカルなのですが、高校最後の年なのでいつになく張り切っている様子。「絶対見に来て!」という言葉が無ければ、このバタバタした時期に遠慮したのですが、母の病院を兄に頼めたこともあり、パートナーと出かけて来ました。

学校まで、電車・バスを乗り継ぎ、約2時間の道のり。
折角行ってもホールに座れない時もあるので、少し早めに出ました。
なんせ、1つが2時間弱の演目!立ち見は辛い・・・。

けれど、ミュージカルはその長さを感じさせない、大変良いものでした。
皆、音楽を志しているだけあって、歌も上手だし、ダンスも見事!娘も張り切って踊っていて、嬉しく見ていました。
1日がかりでしたが、行ってよかった!



 帰り道、三条まで出ました。
いつもなら、迷わずスマート珈琲に寄るところですが、今日は以前から気になっていた六曜社へ。
地上のお店と地下のお店では珈琲の味が違うということで、まず初めてなので、常連さんが行くという地下のお店へ・・・。

どっしりとした木製の壁と、緑に少し茶色がかったタイルが印象的。革張りのソファーは、もう随分古いものなのでしょう、直して使ってあります。
静かで感じの良いマスターと、少し年配ですが丁寧なウェイトレスさん。そこに漂う珈琲と長い年月の香り・・・。

最初から、「ドーナツを頼もう!」と二人で決めていました。六曜社といえば、このドーナツなのです。
一口食べて、あっ!これ、子供の頃、お母さんが揚げてくれたドーナツの味!
少し温めて出してくれるのも、嬉しい配慮。

美味しい珈琲に、心あたたまる郷愁の味のドーナツ。初めてなのに、昔から知っているように包み込んでくれるお店です。

後から入って来られた常連のおじいさん。
迷わずにカウンターの端の席(きっと、定位置なのでしょう)に掛け、これまた迷わず、「珈琲とドーナツ」。
マスターと会話を交わしながら新聞を広げ・・・・・・自分達が年をとった時、こんなお店が近くにあったらいいなぁ。

「今度は、地上の方に入ろうね。」と、新たに加わったお気に入りのお店を、満足感いっぱいで後にしました。

ジュンク堂で見つけた カズオ・イシグロの新刊! 図書館だと、数ヶ月は待つことになるだろうなぁ・・・と、きっと何度も読み返すことになるからと理由づけてレジへ。
すっかり涼しくなった、早い秋の夜長の嬉しいお供です。