10/29/2009

藤田哲也 日本画展

 昨日は、心斎橋まで2つの展覧会を見て来ました。

1つ目は、大丸ギャラリーでの「藤田哲也日本画展 ~放心~」。

藤田さんの絵は、院展や大阪のギャラリーで目にする機会が何度かありました。
愛知芸術大学出身の方で、リーガロイヤルでの卒業生のグループ展のお手伝いをさせていただいた時にも、作品を見せていただいてはいたのですが、お会いするのは初めてでした。

藤田さんの絵は、木漏れ日や水のきらめきがとても優しく、どれも心落ち着くものです。
中でも、馬を描いたものが、印象に残りました。
母曰く、「馬の気持ちになって描いてある!!」。
お聞きすると、やはり馬が大好きで、馬年のお生まれだそう。私も戌年だから、犬が好きなのかしらん?

DMの「春、のぞく。」という絵を見れば感じられるように、見るものが、ストーリーを思い描きながらしばし佇んでしまう・・・そんな、絵を楽しめる穏やかな空気が、ギャラリー全体に流れていました。

初対面と言えども、共通のお知り合いが多かったので、楽しくおしゃべりさせていただきました。
様々な話題の中でも、「エアデールテリア」という言葉が出た時は、テリア好きとしては、ややコーフンしてしまいましたが(笑)。

藤田さんの絵には、ちゃんと藤田さんの感性あふれる個性がきらめいていて、それが本当に素晴らしいことだと感じました。
その大切なものの無い絵、残念なことに、世の中には結構多いのですから。

個展には、「放心」とタイトルが付けられていました。

心を放つ・・・・・・確かに、絵を描くのも、ものを作るのも、心を放ってインスピレーションの中で行う作業だなぁ・・・心を放つ・・・   気が付けば、何度も心の中で思い返していました・・・。

藤田哲也 日本画展 ~放心~

10月28日から11月10日(火)まで 
最終日は五時まで
大丸心斎橋店 南館8F 特選ギャラリー


 次に向かったのは、なんばの御堂筋ギャラリーです。藤村明光さんの市松人形展の最終日に駆け込みました。

入り口に、思わずこちらも笑ってしまうようなにっこり笑顔の男の子の人形。
自分のとは違う市松人形は、勉強になることも多く、ゆっくりと見させていただきました。
2階で、明光さんが一生懸命人形を製作されていて、説明は一緒に縮緬細工を展示販売されていた方がしてくださいました。3mm四方の布も、無駄にしない!というお細工ものは、気が遠くなるような小ささで、「好きじゃないと出来ない!」とおっしゃるのを聞いて、本当にそうだなぁ~と実感。

好きじゃないと出来ない、好きこそものの上手なれ・・・となりたいものだと自戒。

それにしても、久しぶりに難波になんて出ると、疲れた!しばらく家にこもりたい気分です。
けれど、良い刺激をたくさん受けた、秋晴れの良い1日でした。