12/23/2009

2009・クリスマス会・その3


画家Kさんが6年程前に描いて下さった、セラフィンの絵。

セラフィンはペットホテルに行って不在でしたが、
音楽会の間、絵の中のセラフィンは一緒でした。
楽の音に、うっとり寝入っております・・・。


 小さな音楽会の後は、お茶とお菓子をいただきながら、本の交換会です。

お手製のケーキを用意してきてくれたのは、チャイナペイントのAさんとSちゃん。二人とも、プロ級の腕前!(なのに、あろうことか、バタバタしていたせいもあり、写真を撮るのをすっかり忘れていました・・・。)

白い雪のようなクリームをかぶったリング型のケーキに、バナナケーキ、レモン色のゼリーが乗っかったレア・チーズケーキ! Sちゃんが紅茶のムースも持参してくれましたが、たくさんお菓子があったということで、皆さんに申し訳なかったですが、後日我が家の面々によって、美味しくたいらげられました。 

 さて、持ち寄られた20人分の本は・・・
東山魁夷の画集 京都についての本 俳句の本 駅弁漫画 錬金術の本 ターシャ・テューダー 猫の本 春の風景の写真集 落語 などなど・・・(そういえば、文学が少ない???)

いろいろ悩んで、結局私が選んだ本は、太宰治の御伽草紙より「カチカチ山」です。
今年は太宰治生誕100年ということで、彼の本が売れている中、本当はちょっと避けたかったのですが・・・。
けれど最近読んだ中で、一番イカシテル(!)と心から思える嬉しい発見が、意外にもこのカチカチ山でした。

そうと決めれば装丁の良いものを探し、運良く限定版を見つけ、届いて実際に手にしてみて、薄くて贅沢な作りにも満足。
これなら、本の好きな人はもちろん、そうでない人も、短いので読んでもらえそうな気がしたのです。

このカチカチ山は、兎は16歳の少女。一方狸は、37歳(自称17歳)の中年男という設定。

カチカチ山といえば、香川の小学校で子供達によって行われた「カチカチ山裁判」では、あまりに残忍すぎるということで、兎に懲役9年が下されましたが、このカチカチ山を読んでみると、「兎はやっぱり無罪!」と思うのは、決して私だけでは無いはず!
なお、最初に準備していて結局お蔵入りになったのは、寺山修二の本でした。個人的には大好きなんですけど・・・。

そして私のカチカチ山は、ユリユリさんへ・・・ユリユリさん、ごめんなさい(恥)。

私には、娘より小川洋子の「夜明けの縁をさ迷う人々」が当たりました。
図書委員の娘は、学校の図書便りに、よく小川洋子の本を紹介しています。私も何冊か借りて読んだことはありますが、基本的に最近流行の本はあまり買わないので、珍しい本が本棚に加わりました!

他にも、たまたまパートナーが批評を書いたピアノ関係の本などを持って来られた方もあって、そこここで話題が膨らみ、お互いに当たったものを見せあったり、「ふふ、やはり、本の交換はいいなぁ~」と私はとても嬉しかったです。

1年に一度、誰かの為に本を選ぶ・・・それもいいじゃないですか!(と、勝手に満足。)

それにしても、それぞれに皆さん、時々席を代わりつつ、いろんな方と会話を楽しまれたのではないかな、と家族で振り返っていました。
準備は大変でしたが、今年も無事終わり、ホッとしています。

そして、何よりも我が家にお集まりいただいた皆さんに感謝しつつ、メリークリスマス!!