6/17/2010

ドイツのお嬢さん


先日のコットンのドレスは、このドイツのお嬢さんのでした。

人形をお好きな方は、フランス系の人形を好まれる方が多いのですが、
こんなドイツの素朴な表情の子も、
ホッとするようで、私は好きです。

ちょっと、近所にいそうな女の子という感じで、親近感。


そういえば、私が初めて手にしたアンティークドールは、
ドイツのシモンハルビックのものでした。
体長が70cm以上もある、とても大きな人形。
アンティークの人形、それもシモンでも
ハンドヴェルクの刻印の入ったものが欲しくて、
探してアメリカから送ってもらった思い出の人形。

家に到着した時、少しイメージが違うと感じました。
けれど、初めて手に入れたアンティークの人形、
打ち消すように、「大切にしなければ・・・」と思いながら、数年が経ちました。

結果的に、私はその人形と(人形も私と)、何故か打ち解けることが出来ず、
気に入って下さった方に、お譲りすることとなってしまったのです。

幸い、新しい持ち主さんは、その子を大変可愛がってくれました。
そして、その時初めて、人形には相性というものがあり、
それはお互いにとって、とても大切なことだと知ったのです。

今思えば、憧れだけで心の準備も出来ていないのに、
焦って迎えた人形だったのかもしれません。
アンティークの人形を持ちたいと思う欲望は、
それを境に 無くなりました。
多分、その歴史や重み、それぞれの人形が背負ってきたものを
丸ごと受けとめる度量が、私に欠けていたのでしょうね。

以来、自分で人形を作り続けているのですが、
この子たちは、まだ真っ白な存在です。
これからその水晶のような瞳を通して、いろんなものを見、聴き、
歴史を作って行くのでしょう。




ここ連日、窯作業が続いていますが、
明日の朝には、ブレベテやアーティー、ブリュ・ジュンの3体が
焼き上がります。
目をいれて、命が吹き込まれる、楽しい作業が待っているのですが、
ここ数日、頭痛が続いていて、
なんとなく体調が思わしくありません。

今日はそれに加えて、関節痛が・・・
もしかして、風邪?
やらなきゃいけない作業が山積みな上に、
出かける用事も2,3あり、
なんとか早くすっきり治したいところです。