10/13/2010

世界中のどこにいても


昨日、先日の展覧会場である さきら経由で
母宛にエアメールが届きました。

送り主はKさん。
6年前の展覧会時に、たまたま会議で大阪のリーガロイヤルに来られていて、
ふと入られたのでしょう、そこにかけてあった
母の1枚の刺繍を目に留められたのがきっかけでした。
思い入れが強くて、どうしても手放すことが出来なかった母の気持ちが、
Kさんの お心に響いたようで、
ご自宅を離れ、日本中を飛び回っているKさんは、
その後、展覧会の案内をお出しする度、
丁寧なお手紙を下さいます。
今回は、アメリカのテキサスの常宿されているホテルからでした。
現在、お仕事でしばらくアメリカにいらっしゃるそうですが
お家の方が転送してくださり、Kさんがさきら宛に送られ、
母のもとに、やっと届けられたお便りでした。
手にして、嬉しそうな母の顔!
文面には、母の刺繍に出会った時の懐かしいこと、現在のお仕事のことなどが
綴られていました。


世界中のどこにいても・・・
ふと、浮かんだそんな言葉。

たった1度きりお会いしただけですが、
繋がっているご縁もあるものだなぁ・・・と。

これは、お客さまにいつも言っていただくことで、私の夢でもありますが、
いつか、母の刺繍を写真集という形にすることが出来たら・・・!
その時は、真っ先に贈りたい方は、Kさんではないかな、と思います。

ちなみにKさんは、
名前を知らない人はいないだろう、大きな会社の取締役をされていて、
その仕事ぶりがテレビドラマになったこともお有りの方。
そんな方だから、人との繋がりを大事にされるのかもしれませんね。
画像は、Kさんがとても気に入って下さった、母の「柳」。
日本画家の田淵俊夫さんの作品に魅せられ、
母なりに糸で表現したものです。


次回のコスタンテ・アンティークスでの作品展では、
私のために、普段作品を手放さない母が、何点か刺してくれました。
また、たくさんの方に見ていただけましたら嬉しいです。


よ~く見て下さい、搬出の朝の画像です。
荷物に混じって、何かがいますね(笑)。