5/14/2011

伯母の嬉しいおもてなし



雨上がりの新緑が眩しい中、伯母宅へ。
日本古来のものを愛する伯母の家は、
姪の私が言うのもなんですが、モダンと和が上手く融合した、
美しく、心休まる場所。
前回は、カメラを忘れ、携帯での残念な撮影となったので、
今回はしっかり、愛用カメラを鞄に忍ばせ
いそいそと出かけてまいりました!






玄関すぐのスペースに、
我が祖母の着物に刺された紫陽花の額をかけて迎えてくれた
「ようこそ!」のその心に、
迎えられたものの心も嬉しくほどけます・・・。

額縁におさまる絵のような箱庭。躑躅の花は、
実は伯母が鋏を入れたものを壷に挿しいれ、
あたかも自然な庭の一部のように、工夫されています。 
このピンクがあるのと無いのでは、この風景は随分変わることでしょうね。
(このお庭、以前に箱庭のコンクールで一位になったそうです!)
そして、奥へ。
(今日はちょっと、日記が長くなりそうな予感が・・・?)


 廊下から、波うち硝子越しに、居間が覗きます。




 「気温も上がってきたので、今日は冷たい飲み物を・・・」
いえ、正確には「今日は水攻めやで~っ!!」と の伯母の言葉(笑)。
準備されていたきりりと冷えた日本茶と、グラスに注がれた黒豆茶。
グラスにはサクランボのホルダー、
ブローチのような、真珠で豆を模したフォークに、リーフのカトラリーレスト。
この状態で、十分に素敵です。



そこに、まずは小皿で美味しいものを少しずつ、出してくれました。
白いズボンに黒いブラウスの伯母が、少し写っています。
上半身は、皆さまの豊かな想像力で・・・!




 次は、特大のマンゴー。
食べごろで、芳醇な香りに酔いそうでした・・・。



 梅酒



この梅酒、ボトルもとても可愛らしい!
アーモンドを盛った彫金の器も、オブジェのように雰囲気がありました。
ここで、梅酒を2杯、いただきました。






そして、桜の間に場所を移します。





 この部屋は、一年を通して、桜が満開。





 お抹茶と、伯母が長年ご贔屓の上品な甘さのお団子。
お抹茶が濃くて、とても美味しかった!



次に、特製の苺ジュース!
(ここで、「水攻め」と伯母が発した言葉が、頭をよぎる。)
伯母のオリジナルレシピ、苺に桃の缶詰をミックスした
この季節にぴったりの爽やかな味でした。




 そして最後に、温かい新茶とみたらし団子・・・
美味しくて嬉しくて、全部いただきましたが、もう、お腹がはちきれそうでした!

こちらにお邪魔する時は、やはり、食事抜きで来なければ・・・。




 昨夜から、どれにどのお皿を合わそうか、考えてたんよ!という伯母の言葉に
「うん、わかるわかる!」と楽しく 耳をかたむけ
出された全ての器やお菓子を、目で心で、堪能いたしました。

そして、嬉しかったのは、
伯母が私の仕事に良いアドバイスをたくさんくれ、
私のちっぽけな世界を
いとも簡単に広げてみせてくれたことでした。

私は、一度きりの人生、
自分でも何か出来ることがあれば、挑戦したいと
世間知らずゆえの前向きさで、思っています。
そこに、人生の酸いも甘いも知り尽くした伯母の鋭い助言は 、
得るところが山のようにあり、 同時に自分の甘さも思い知ります。
けれど、その厳しさの根底にぬくもりを感じるからこそ、
もっと大きくなりたい、と明日への活力となるのでしょう。

ちっぽけな世界でも、胸を張れるような充実した世界を作ろう!

お腹も心も、いっぱいになった午後でした。