10/08/2011

さまざまな、秋



 秋風の吹く庭。

チェリーセージと紫のブッドレアのたおやかな姿に
遠い昔の秋の日が、ふと甦ります。

その懐かしさに、心が静かに優しく傷付けられる、そんな午後。




感慨に深くなる暇も無いわけではないのだけれど、
悲しいかな、長くは持続しないもので・・・
日々、台所で黒くなっていくバナナを、今日こそは使わなくては!と
バナナ・ローストナッツブレッドを焼きました。

感傷に浸るも秋、食欲もまた、秋です!




そして、今朝届いたもう1つの秋、
幸田文の「旅の手帖」。

この手帖シリーズは、全部揃えようと心に決めたもので、
「季節の手帖」「きもの帖」「 しつけ帖」「台所帖」に続いて本棚の仲間入りしました。



この本は、例の如くに半額以下で、古本で手に入れたもの。
中をぱらぱらとめくって見ると、前の持ち主の記したものでしょう、
鉛筆で時々ラインが走っていました。

気になり、いちいちそのラインを探して読んでみると、
それが、同じく私も心打たれるような表現の部分に多く見られて、
新しい本を持つよりも、なにかちょっと嬉しいような気分に・・・。

今度は私が、あなたに代わり、この本を大切にしましょう!




そして、昨夜は「秋の日のヴィオロンの・・・」との通り、
美しいヴァイオリンの夕べでした。

高木和弘さんと、二村英仁さんの珍しいデュオの演奏会。
高木さんのヴァイオリンは、いずみシンフォニエッタでは拝聴したことがありましたが、
一度ソロで聴いてみたかったことと、
パートナーがプログラムノートを書いたことと重なり、
出かけました。

フェニックスホールの硝子張りの都会的な夜景をバックに
奏でられる2挺のヴァイオリンの音色、そして心和ませるトーク・・・

とても楽しめた、満足な夜でした!
またこの企画があれば、是非とも行きたいなぁ。

フェニックスホールの帰り道、歩きながら眺める中ノ島の夜景も美しく、
疲れた心に、音楽が隅々まで満たされた夜。