12/06/2011

愛蔵書




 いつだったかの記念日に、自分自身に贈った本が、この「矢川澄子作品集成」。

 手に入れた時、ちょっとしたエピソードがありました。

表紙を開いたところに記されたScoppe,Y というサインを
古本屋のご主人が、以前の持ち主の名前だと思い、
書き込み有りとして、安くしていたのです。
矢川澄子ファンなら、
彼女が「スコッペ」という愛称を持っていたことは周知の事実。
ということでこれは、サイン入り限定本だったのですから、
私は、思いがけない値段で、これを手に入れることが出来たという訳なのです!

そんなこんなで、
中身もさることながら、経路も忘れ難い一冊。 

そして、矢川澄子という人の一生を思うと このサインを見るたび、
特別な感慨に打たれます。






一昨年のクリスマスに、皆で交換するのに選んだ本は
太宰治の御伽草子より、「カチカチ山」。

文庫で読んだ時は、あまりの面白さに、すぐさま2回読み直したほど!
怒られるかもしれませんが、太宰作品で一番好きなのがこれです。



パブリックブレインから出ている特別装丁。
私は単行本で持っていたので、この美しい本は人に贈りましたが、
誕生日にパートナーが同じものをくれたので、今も本棚にあります。


我が家は毎年、クリスマス会で本の交換会をするのですが、
今年は、どんな本を選ぼうか・・・
毎年この頃は悩みます。
本を愛するが故、妥協したくないけれど、
選んだ本は、 滅多に喜んでもらったことがありません(恥)。

今年は、無難路線で行こうかな・・・・・・(弱気)。