12/29/2012

古いピアノカバー


 今日でやっと、皆の年賀状印刷が終了。

手抜きの大掃除は、クリスマス会の前にほぼやってしまったけれど
ピアノ室のクローゼットの中がまた、いつの間にやらゴチャゴチャしていて、
午後はそこの整理を。
すると、忘れかけていたいろんなものが出てきました。


「なんで、こんなくしゃくしゃのままで載せたの!?」と
渋い顔で母から言われそうですが、なにぶん、掃除の合間だったので。
これは、娘が小学校5年生まで使っていたピアノのためのカバー。
見てのとおり、母作です。

小さな丸いミラーも嵌め込まれていて、
娘の名前も刺繍してあります。
カットワークが駆使されていますが、大変だっただろうなぁ・・・
その頃はまだ、アップライトのピアノでした。



 10年前、母が心臓の手術をしたのをきっかけに、今の家に同居したのですが
ちょうど、ピアノを変える良い機会だと
引越しの時に前の家より、アップライトのピアノを 引き取ってもらい
その足で、新しい家にグランドピアノを納入してもらいました。

新しい家に向かうあいだ、私は古いピアノを積んだトラックの後ろを
一人、車で追従していたのですが
運転しながら、荷台の古いピアノを見つめていると
目頭が熱くなり、涙が自然に溢れてきて・・・

楽しく弾いていた時もあるけれど、涙や怒りをぶつけながら
弾いていた時も少なくなかった。
とにかく、調律師さんが褒めて下さるほど
いっぱいいっぱい、娘の指で弾かれたピアノだったのです。

 それにかかっていたのが、このカバー。



書いていると、思い出してシミジミしてしまって、
やっぱりアイロンかけてから、載せれば良かったかも・・・などと
思わなくもないのですが。

もしかすると、長い人生、またこのピアノカバーが必要となる時があるかもしれません。
それまで、大事にしまっておきましょう。


夕方、やっとクローゼットの整理が終わりましたが
定期的に片付けながら、どんどん不要なものは処分しているのに、
またごみ袋1個分、要らないものが出てきました。
物って、知らないうちに増えているのだなぁ。

私、ほとんど増やさないのだけれど・・・。