先月名古屋で見た、上村松園展、
後ほどブログに・・・と思いながら、すっかり忘れていました。
年齢を重ね、だんだんと心の琴線に触れるようになった松園。
女性のたおやかさを、こんなにも美しく描いた人。
一時期、着物文化に嵌った時期があり
それ以来、特に年代物の着物の柄の大胆さ、色合わせの絶妙さに
魅せられています。
何故、こんなに色彩が溢れていても、うるさくないのかが不思議で、
これが洋装だったらとんでもないだろうに、
着物というのはなんとも懐の深いものなのだなぁ、と感心するのですが。
松園の絵を見ていても、そんな着物の色合わせを見るのが面白い。
そしてなにより、女性の表情が いいなぁ、と思います。
私が一番心惹かれたのは、この「紫式部」でした。
離れがたかった・・・。
とてもスタイルの良い紫式部なのですが、このポーズにも表情にも
なんだかとても、愛らしさを覚えるのです。
この絵は、岐阜の光ミュージアム所蔵だそう。
また、機会を見つけて是非会いに行きたい絵。
こちらの「娘」という作品も、とてもよかった。
実際にみると、図録とは全く違います。
左の女性の簪の描き方が素晴らしくて。
「人形つかい」という作品。
これは、間の取り方が絶妙でした。
どちらも、松柏美術館所蔵だから、これは確実にまた見に行ける!
2003年に京都市美術館開館70周年記念の時に購入したポストカードです。
この「人生の花」は、いつ見ても胸がぎゅっとなりますね。
今はなかなか、こんな清純な花嫁さんにはお目にかかれません!
心が洗われるような、時間でした。
そういえば、奈良ホテルにも松園の花嫁の絵がかけられていますね。
この古い歴史あるホテルは大好きですが、絵にふさわしい建物。
ちょっと奈良にまた、ゆっくり出かけてみたくなりました。
もちろん、松柏美術館にも立ち寄って、です!