6/05/2013

上村松園展


先月名古屋で見た、上村松園展、
後ほどブログに・・・と思いながら、すっかり忘れていました。

年齢を重ね、だんだんと心の琴線に触れるようになった松園。
女性のたおやかさを、こんなにも美しく描いた人。



一時期、着物文化に嵌った時期があり
それ以来、特に年代物の着物の柄の大胆さ、色合わせの絶妙さに
魅せられています。

何故、こんなに色彩が溢れていても、うるさくないのかが不思議で、
これが洋装だったらとんでもないだろうに、
着物というのはなんとも懐の深いものなのだなぁ、と感心するのですが。

松園の絵を見ていても、そんな着物の色合わせを見るのが面白い。
そしてなにより、女性の表情が いいなぁ、と思います。


私が一番心惹かれたのは、この「紫式部」でした。
離れがたかった・・・。




 とてもスタイルの良い紫式部なのですが、このポーズにも表情にも
なんだかとても、愛らしさを覚えるのです。

この絵は、岐阜の光ミュージアム所蔵だそう。
また、機会を見つけて是非会いに行きたい絵。




 こちらの「娘」という作品も、とてもよかった。
実際にみると、図録とは全く違います。
左の女性の簪の描き方が素晴らしくて。




 「人形つかい」という作品。
これは、間の取り方が絶妙でした。
どちらも、松柏美術館所蔵だから、これは確実にまた見に行ける!
 




2003年に京都市美術館開館70周年記念の時に購入したポストカードです。
この「人生の花」は、いつ見ても胸がぎゅっとなりますね。
 今はなかなか、こんな清純な花嫁さんにはお目にかかれません!






心が洗われるような、時間でした。


そういえば、奈良ホテルにも松園の花嫁の絵がかけられていますね。
この古い歴史あるホテルは大好きですが、絵にふさわしい建物。

ちょっと奈良にまた、ゆっくり出かけてみたくなりました。
もちろん、松柏美術館にも立ち寄って、です!