8/16/2013

遠い記憶




八月も後半。
今日は次女のお墓参りに出かけてきました。








10時前に花屋さんのある近所のスーパーの前で
開くのを待っていたのですが、
いつまでも開く気配無し。
よく見ると、お盆で臨時休業の張り紙が!
トホホ・・・。

お盆には花屋さんは休まないと思っていたのに、と
慌てて違うスーパーへ。


久しぶりに訪ね、手を合わせ、
 天国で安らかであることを祈りつつ、
お願いごとって、していいのだろうか?と思いながらも
長々とお願いごとをしました。



次女が生まれ、風のように去って行ったのは19年前。
もう、そんなになるのかと思うのだけれども、
隣にいる、今21歳の娘を見れば、
そうか、そのくらいになるのだなぁ・・・と、遠い記憶を辿ります。


次女がお腹にいた当時、身内が事故に遭い、
私は事故現場まで走って行きました。
そのまま救急車に乗って、病院で気が動転して倒れ
予定日までまだひと月の間があったのですが
ショックで、子宮口が開きかかってしまったのです。
なんとか暫くは持たせることが出来たのですが
予定日よりも2週間早く出産。

そして次の日、突然にこの世を去ってしまった。
 私が二人の子の母になれたと、喜びに浸っていた朝でした。
それからしばらくは、
会う人ごとに聞かれる「赤ちゃんは?」という罪の無い質問に
答えることが、何より辛かった。
世の中を呪いました。


娘が私のお腹を触って言った
「赤ちゃんは?どこにいったの?」という言葉に
泣き崩れてしまったこともあったなぁ・・・。


一番寂しいことは、次女がお腹にいた間の記憶が
すっかり抜け落ちてしまっていることです。
人間の身体は不思議なもので、辛い記憶を取り戻せないように
不思議な力が働くことがあるそうで、
今もその頃のことは、思い出せずにいます。


 


だけれども、人は強く、そんなことがあっても
人生にはまた、喜びを感じることが出来るようになるのです。

今は辛くとも、
その気持ちを抱えながら
しばらくは過ごさなければいけなくても、
また必ず、明るい陽射しをぼんやりと感じられるようになる。

次女が生まれてきてくれて、経験したことは
ものすごく意味がありました。
それから、物事の考え方が明らかに変わった。
人生の価値を、より感じられるようになったと
信じています。





人生とは楽ではないけれど、素晴らしいことはたくさんあります。
今苦しんでいる人は、きっとそれを上回る日々が待っています。

自分の思っているよりたくさんの人が
あなたの苦しむ心を温めていますよ。

今日は人生を開いてくれた次女に
心から感謝しながら・・・。
それから、家族にも大感謝しながら!





今日は帰宅してから鋳込み作業。
 作品集を手にした方から、
「お友達にも贈りたい!」との嬉しいメールをいただき
心がふっくら膨らみました。