8/16/2015

イヴ・サン=ローランとピエール・ベルジェ





 先日、ずっと録画したままだった「イヴ・サン=ローラン」を見ました。

同じタイトルの映画がもうひとつあるのですが、
私が見たのはドキュメンタリーの方。

半世紀の間 サンローランの恋人であり、
仕事も私生活も支えたピエール・ベルジェの回想による進行。

このベルジェの言葉がどれも深淵で、いっぺんに見られず、
二日に分けて見ました。

それでも、これほど気持ちを掴まれた映像は、久しぶり。








2008年にサンローランの最期も看取った後、
ベルジェは二人で集めた膨大な芸術品を 競売にかけることにしたのです。

自分が死んだ後、散り散りになってしまう前に、
その行く末を見届けたかったのだそう。




 映画の中で、二人が所有していた素晴らしい芸術品の数々が
専門家によって梱包され、どんどん運び出されるシーンがあるのですが、
なんともせつない気分になりました。




競売前に、展示される美術品たち。

















これは・・・ウサギとネズミだろうか?




 そしてこのウサギ、下の画像ではただいま19億!?




二度に分けて行われたオークションの総出品数は733点、
総落札額は、なんと429億円!!



サンローランよりも、ベルジェのことが気になったのですが、
著書に「イヴ・サン=ローランへの手紙」というのがありました。

サンローランの死後、語りかけるように綴られた日記形式の手紙ですが、
残念ながら絶版。

けれど古本では手に入れることが出来、読んでいる最中。









ベルジェがいなかったら、サンローランの成功は無かったかもしれない。

組み合わせて一つになる パズルのピースのような二人だったのだろうなぁ・・・。