9/29/2015

カント・オスティナート





 このところ、このCDばかり聴いています。

「カント・オスティナート」 
オランダの作曲家 シメオン・テン・ホルトの作品。


 パートナーがポンと貸してくれたのを、何の予備知識もなく仕事中に流していたのですが、
切れ目ない約70分の演奏が終わり、CDが二巡目に入った頃、
この不思議な音楽に、すっかり魅せられていることに気付いてしまった。

なんなんだ、この心地よさは!?








 私はCDの解説をあまり読まないのですが、今回は例外。


 中にはこの曲にすっかり心奪われる人もいる。
ある女性はこの曲を聞きながら子供を生み落とし、
ある男性はこの曲を聞きながら静かに息を引き取る。
あるいは、自分の腕に曲の楽譜を彫ってしまった人もいるほどなのである。
 

 まさに、「人生を変えてしまうメロディー」とのフレーズ通り!
ちょっと怖い。







現代音楽は苦手だし、
反復ばかりで頭がおかしくなりそうなミニマル・ミュージックも嫌いなのに、
この音楽は何故だかとても美しく感じてしまう。

特に、反復からメロディアスに変化していく部分が心地良くて、
音に身を委ねるとは、こんな感じなのかな・・・などと、今更ながらに。

 なんとも新鮮な体験なのです。











 CDの裏表紙は、(多分)演奏している向井山朋子さんの姿が。

なんとなく、バルテュスのコメルス・サン・タンドレ小路を彷彿させます。
 












紹介の動画がありました。










向井山朋子氏もなんだかとてもとんがった人の様で、気になるわ・・・。