10/24/2007

葛飾北斎展

 娘が短縮授業だったため、待ち合わせをして通学用の冬コートを選ぶことにしました。

娘の通う学校は、街中から少し外れた山間に位置することもあり、冬は底冷えのする寒さです。
今年の2月の受験時には、やや心細さもあったのでしょうが、それでも吹きっさらしのバス停で本数の少ないバスを待っている時は、本当に凍えるようで、震えが止まりませんでした。
急に寒くならないうちに、準備です。

待ち合わせは1時頃だったので、それまで高島屋で開催されていた、「画狂人・葛飾北斎」をみました。
画狂人といえば、ホルスト・ヤンセンの絵と人生について書かれた「画狂人・ホルスト・ヤンセン」がまず浮かぶのですが、彼は北斎を大変尊敬していたそうです。
この本、出版されてすぐに図書館から借りて読みましたが、今回の展覧会のタイトルはその本からのもじりだと思っていましたが、調べてみると「画狂人」とは、北斎の号の一つだったそうです。こちらが本家本元だったのですね。

さて、展示されていた北斎の版画は、見渡しただけでもかなりの数があり、見応えがありました!
描かれている人物のポーズが、どれも絶妙のバランスを保っていて、とにかくセンスに溢れていました。ヤンセンやゴッホが師と仰いだのもうなずけます。
けれど、影響を受けたはずのヤンセンの絵は、エゴン・シーレのような、やや不健康でねじれた感じなのですが、北斎の絵はずっとストレートです。
江戸時代にタイムスリップしたかのような、当時の様子が蘇るような、いきいきとした雰囲気でした。

夢中で観覧していたら、突然娘からメールが・・・まだ約束の時間までかなりあるというのに、もうすぐそこまで来ているということ。なんでも、もう1時間あると思っていた授業が実は無かったそう・・・まったく・・。
急いで会場を後にしましたが、後ろ髪引かれる思いでした。けれど、随分と心の栄養になりました♪
ランチの後、娘のコートはぴったりのものを無事見つけ、ついでにクリスマス用のワンピースもゲット。
もう、いつ冬が来ても大丈夫!