3/17/2008

ヒラリー・ハーンのシベリウス


 先週の土曜日、ヒラリー・ハーンとBBCフィルハーモニックの演奏会に出かけてきました。


ヒラリー・ハーン(以下、ヒラリー)も、以前聴いたバッハが素晴らしく、前回のシフと同じく是非一度生で・・・と願っていた人です。




チケットは予想通り高く、さんざん迷ったのですが、娘の刺激に若い感性豊かな演奏家もいいだろうと、思い切って購入しました。




曲目は、シベリウスのヴァイオリンコンチェルト。

ヒラリーとシベリウス・・・すごくぴったりな予感・・・!






 ところが・・・です!!




演奏会の1週間前に、パートナーが別の演奏会に行くことになってしまいました。


あまってしまったチケット1枚。誰か行く人おらんやろか・・・と思案して、ふと思いつきました。




「そうだ、Cちゃんを誘おう!」




Cちゃんは娘の仲良しのクラスメート。ヴァイオリン専攻なのですがとても上手で、ちょうどコンクールを勝ち抜いて、春休みに東京大会に出場が決まったところ。御祝も兼ねて誘ってみることにしました。



急な話でしたが、娘のメールにCちゃんは大喜び♪

娘も、普段は大人としか出かけない演奏会に、友達と行けるのが嬉しそうです。

私も、Cちゃんと楽しい時間が過ごせるように、演奏会後はホール横のホテルでのバイキングを予約しました!


当日は2階席だったのですが、ヒラリーのシベリウスはとても素敵でした。


自分の演奏が無い部分では、オケの方を向きながら、ゆっくりうなずくようにしてオケのメロディーに耳を傾け、また自然に自分の演奏に入っていく様は、まるで神話の世界の女王と侍従たちのよう・・・。


お互いに認め合い、尊重し合っている、素晴らしいコンチェルト。


娘達も、いつまでも拍手を惜しみませんでした。


そしてこの曲、Cちゃんのヴァイオリンにとっても合うような気がします。



演奏会後は、楽しい楽しいバイキングの時間(笑)。

私達はさほど食べませんが、Cちゃんはものすごい食欲!気持ちのよい食べっぷりで、きっと元をとってくれたことでしょう(笑)。

みんなで音楽の話、娘とCちゃんの学校での面白い話など、いっぱい笑ってその夜を締めくくりました。


多少しんどい時でも、「学校は絶対、休みたくない!」と皆勤賞で遠い道のりを通学している娘の気持ちが、よく分かった嬉しい1日でした。