5/25/2009

袴の中から・・・




 オリジナルの男の子の衣装。
最所は、写真のウールの生地で裁断していました。この生地は、娘が幼稚園の時、ヨーロッパ旅行用にコートを作ってやった残り布です。
たくさん動物のアップリケをして、マフラーもお揃いで縫った、思い出深いコートでした。

けれど、先に縫ってみたシャツが繊細な印象で、厚地のウールはどうも合わない・・・と断念。

いろいろ考えていたら、ふと、以前に叔母からもらっていた、古い袴を思い出しました。
出してみると、色も厚みもちょうど良さそう!先日、早速解いてみました。

着物地は、幅が30cmくらいの反物をはぎ合わせて作るので、あまり大きいものはとれませんが、人形のサイズには、まず問題ありません。
今回の人形は、26インチとやや大きめですが、コートのケープ部分のみ、はぎ合わせるだけで済みました。(シャーロック・ホームズ風の衣装を妄想中。)

袴の腰板部分を解いていると、なんと、中から当時の新聞が・・・!
昔の人は、本当になんでも大切にしたのですね!

残念ながら、日付は分かりませんでしたが、「年末までに若返る」と謳った、多分美容クリームの楽しい宣伝や、「ぬれ羽色の艶と弾力を生ず」らしい「フケ妙」という名のシャンプー?など・・・(しかも、使用は十日に一度で十分らしい)。

解くことよりも、新聞を破らないように取り出すことに神経を尖らせ、多分戦前のものだろうその新聞を、隅々まで読みました。

袴から、思わぬお宝?です(笑)。こういうことが、楽しいエピソードとなって、この人形の衣装を見るたび、思い出すのでしょうね。

肝心の衣装は、まだまだこれから・・・袴が、英国紳士のコートに上手く変身してくれるでしょうか?