7/07/2011

モリスの図録


 昨日の麻の葉工房
何かと忙しく、ほぼ半年ぶりのお稽古でした。

こちらは蔦の絡まる有形文化財「青山ビル」。
その一室にある工房は、こじんまりとしていますが、
あちこちに、母世代には懐かしく、
私などには心くすぐられる愛らしいお細工物が飾られていて
おもちゃ箱に迷い込んだような、郷愁薫る世界。

そして、W氏の穏やかなお人柄も手伝って、
お稽古以外の日でも、北浜に行けばついつい寄ってしまうのですが・・・。

そんな久方ぶりの日に
W氏より、嬉しい嬉しいいただきものを。

ウィリアム・モリスの図録です。
確か3年ほど前、京都で展覧会があったのですが、
その頃、人形の窯が壊れたりしてとにかく忙しく、
結局行けなかったのです。
今思うと、本当にもったいない・・・。

「私よりも、矢倉さんがもっていた方がと思い・・・」と
手渡されたこの図録は、
今まで図書館で借りてきたどの本よりも、充実していました!

植物のデザイン、家具、ステンドグラス、織物まで
モリスの仕事がどれも写真と文章で丁寧に説明されているのに加え、
モリスの家族や、ラファエル前派の画家の写真なども
楽しめます。




ダンテ・ガブリエル・ ロセッティの絵で有名な、モリスの妻ジェイン。
・・・絵よりずっと綺麗ですね。



そして、もう一ついただいたのが、北欧の古いブレード。
こちらはW氏のお師匠さま、布士冨美子さんの形見分けで
氏がいただいたものを下さいました。

大切にされていたのでしょう、古い紙に、丁寧にしまわれています。
やはり、これは民族的な人形の、ドレスか帽子に・・・

こうやって、私のもとにやって来たのもご縁ですね。
有難いことです。

 そして、肝心のお稽古は、
先日の娘の振袖用の髪飾りです。

夜なべして、たくさんつまみ細工の梅を作ったので、
それを形にしていきました。

このびらびら簪も、W氏が見つけて来て下さった時代もの。
梅の飾りは、マジックテープ式になっているので
幾通りも出来ます。

たくさん花があるので、Uピンに一つずつ付けて、
髪に散らしても可愛らしいですね。

 久しぶりに、仕事を離れて楽しく過ごしました。


それにしても、仕事でものを作っているのも好きですが、
息抜きする時も、ものを作っているのが楽しいとは、貧乏性?

いえいえ、そんな風に生まれつくのも悪くないと、前向きに思っています!