7/25/2011

新しい景色を


クリムゾンレッドのゴージャスなイングリッシュローズ、ザ・プリンス。
赤い薔薇が欲しくて春に購入した苗ですが、本当によく咲いてくれます。

一枝に5つも花をつけていたので、午後から雨ということもあり
ならばテーブルの上で愛でようと
パチンと鋏を入れ、部屋に活けました。

薔薇が美しいのは、ほぼ1日か、もって2日。
命儚いものは、それゆえさらに美しさを増し、
散り際にも、強い印象を残します。


でも、エキナセアのような、
来る日も来る日も風に揺られ、のどかに咲いてくれる花も好きで、
自身もそのように、細く長く生きたいと思ったりして・・・



ここ数年、人形作りでは一歩ずつから徐々に速く、
日々を駆け抜けてきたような気がします。

展覧会というひとつの大きな山を越えると
もう次の登るべき山が、決まっていて
特に昨年は、一年に2度もそういうことがあり、全速力だったかもしれません。

人形は、製作するのに時間がかかるため
毎日のほとんどを作業する机の上で過ごしています。

もちろんそれはそれでいいのです、好きなことですし、幸せですから。

でも、周りをゆっくり眺めるため、
ほんの少しだけ速度を落としてみたいと思うようになりました。




この秋の神戸展のあとですが、
来年の秋に決まっていたリーガロイヤルでの展覧会、
母とも話し合い、再来年の春へ、ほぼ半年延ばすことにいたしました。
それによって、何より気分がゆったりと
酸素がたっぷり注入されたような気がします。


とは言っても、その半年を遊んで暮らすわけではありません!
さまざまな計画があり、それはそれで真剣に打ち込んでいくつもりです。

違う景色を見ることによって、それがきっと人形にも活かされるはず。
・・・あっ!また、小走りしそうですが・・・。