4/08/2013

伯母のもてなし

 

 今日は庭のクリスマスローズがもう終わりかけなことに気付き、
急ぎ、伯母宅へ持っていくことにしました。

我が家からは車で30分ほどのところ。


1時間前に訪問の意思を伝えても、
時間をかけて準備したかのような、美しいもてなしをしてくれる人。

客人が多いということで、ある程度は備えているそうですが
それでもいつも必ず季節の花が添えてあり、
それを目にすると、草木に鋏を入れる伯母の姿が思い浮かべられ
心があたたかくなるのです。





村上開新堂のクッキー 、初めていただきました。
 ロシア大使館のパーティーでお土産に配られたのだそう。

ここのクッキーは知る人ぞ知るもので、 顧客の紹介が無いと買えないのです。
しかも、クッキーと思えぬ値段で、数か月待ち。
滅多に口に出来ないものだから、今日訪問して良かった・・・。

味は、なんだかとても懐かしい感じ。
ぱりっと固めで美味しかった!




伯母のもてなしは、まだまだ続いて・・・
エスプレッソの苦みが、甘いお菓子に合います。




 キッチンとの境に置かれた椿。



最初の画像のサイダーも、伯母独特のもの。
パインの砂糖漬けが入っているのですよ!
ほのかに甘味が増します。


そして、「これでもかっ!」という最後の桜餅。
さすがに食べきれなくて、持ち帰りました(笑)。




桜をこよなく愛する伯母宅には、桜の間があるのですが、
ちょうど今がそのシーズン。
画家の方に描いてもらったという夜桜の屏風が配されていました。




あまりに美しいので、つい、1枚撮ってしまったお手洗い。




 ちょうど、玄関の躑躅が綺麗で!
どの箇所にも拘りが感じられます。
掃除が行き届いて、本当にいつも綺麗。




私がいつも、何より感じ入るのは、(このもてなしももちろんそうなのですが、)
伯母の語ってくれる、たくさんの経験談。
楽しいことも、悲しいことも、全てプラスに変えてきた
前向きな気持ちに満ちています。
本当に、伯母語録というものを作りたいと、常々思ってしまうくらい、
その話はどれも痛快で面白い。
それでいて、恨み言の無いところが、何より爽やかで。
今回のリーガロイヤルで、「ものを作るのが、とても身体がしんどい」とこぼした時も、
「しんどいものしか、人の心は打たへん!」と
瞬時にピシャッとかえってきました。
そのひと言が、どれだけ心に残ったか・・・そして、救われたか・・・

その言葉だけで、また私も前を向けるのです。


このブログを通しての「伯母のファン」という方もあるくらい(!)なのですが、
時々、そんな心にズンと響く言葉が聞きたくなり
今日のように用事を思いついては、出かけていくのですよ!
いいことも悪いことも、包み隠さず伝えてくれる言葉には、
根底に深い人情が流れているのです。
よし、明日からまた、頑張ろう・・・!