10/27/2013

編めなかったマフラー



これからの寒さに備えて
父に暖かな襟巻を編もうと注文した毛糸が、
今朝、ポツンと届きました。




肌触りのいいものを、と毛糸選びや色で散々迷い、
やっと決めたもの。
父が亡くなる日の朝のことでした。
まさか、その夜に・・・とは思いもせずに。
けれど、安らかだった父の顔。
幸せだったのだと思います。

何をみても、涙が出ますが
「その色なら、かなちゃんにも似合うよ。」と言う
父の声が聞こえる気もします。

そうだね、お父さん。

こんなことしか出来ないから、
ささやか過ぎる親孝行を、もう少し。
せめて、襟巻1本ぶん、したかったなあ。

今夜はお通夜だね。
まだ、嘘みたいで仕方ない。


私がこうやっている間にも、
父のために一生懸命動いて下さっている方々に、心から感謝します。