11/17/2013

大往生



 ちょうど父の死から3週間経った日、
父方の祖母が逝きました。

96歳。年を越しての春には97歳でしたから、大往生です。
しかも、最期は苦しむこともなく、
いつも通りの日常の中、気が付けば天に召されていたのだそう。

今日はお葬式。





生前、父がよく祖母に会いに行っていました。
自分がもう亡くなり、会いに行けなくなったので
祖母をきっと呼んだのでしょう。
「もうええやないか、一緒に行こう。」と。


不思議だけれども、それも父らしい気がしますし、
「そうやな。」と、祖母も言ったように思えて
悲しみよりも、穏やかな喜びのようなものがあります。




 


 父方の祖母は、天真爛漫な人でした。
久留米のお嬢さま育ちで、
母が昔よくセーターを編んでプレゼントしましたが、
次に会うと、すぐに袖を通して着てくれていました。
編んでも、「もったいない」となかなか着なかった母方の祖母と反対で、
母はそこが嬉しかったのだそう。
セーターの上にエプロンをかけて出迎えてくれた姿が
思い出されます。



 


料理上手で、私が幼い頃、「スパゲティー・ボンゴレ」を作ってくれました。
子供心に「ハイカラやなぁ!」と感心したものです。
祖母といえば、料理でしたから。

初ひ孫である娘が誕生した時も、
祖父ととても喜んであやしてくれました。


 



明るくて可愛い人でした。

今頃天国で、家族団欒しているのでしょうか・・・?
父が手をひいてくれるだろうから、迷うことはないね。

祖父がいて、叔父がいて、
急に賑やかになっただろうなぁ、きっと。






 *



ちょうど完成したブレヴェテ。
黒い麦藁帽子には、手染めの花を飾りました。

この子もちょうど祖母を送ってくれているかのようです。





HPの仏蘭西人形、更新いたしました。