4/13/2014

肌寒い日は、ストールを巻いて




昨日母が、ケーキ屋さんのショーケース前で
おやつのケーキを物色していた時のことです。







後ろに並んでいるご婦人のひそひそ声。
なんとなく感じる視線。

声をかけられて振り向くと、

「これ、手編みですよね?」

そのご婦人の視線の先は、母が手に持っていたこのストールでした。





 



これは多分8年くらい前に、私が母に編んだもの。
その頃は、海外パターンのショールに凝っていて、
何枚も編みました。

 せっかく編むのだから・・・と英国ローワンのちょっとシャリ感のある糸で。
 4号くらいの細めの針で編むのですが、
軽くて暖か。



4月とはいえ、まだ寒い時もあります。
母も家を出る時は首に巻いて、
百貨店の中では、外して手に持っていたのだそう。
 







「最近は編み物をする人も少なくて・・・
こうやって手編みを見つけることは珍しいですね。」

そう話されるご婦人も、手編みのベストを着用されていました。

編み物好きは、確かに手編みのものを見かけると、すぐピン!と分かりますね。 

斯く言う私もそう!
 









昔はこんな見知らぬ人との会話が、編み物にかかわらず
あちこちで普通にあったのでしょう。

最近は、そういうことも減りました。

けれど手作りのものが、
そんな他愛もないけれど、温かいひとときのきっかけとなるのは
なんだか嬉しいですね。



 若草色のストール、
まだもう少しの時期、バッグに忍ばせて。