2/12/2015

こんぴら狗





 一昨日からパソコンの前に加わった新しい顔。

首元に「金」の文字の袋をつけた日本犬ですが、
これは「こんぴら狗」というものなんだそう!







学生さんの卒論指導で、金毘羅山まで行ったパートナーのお土産です。

 金毘羅山に「こんぴら狗」なるものがあるのは初耳でした。
そのいわれについては、下記を。


江戸時代、庶民は旅行を禁止されていましたが、
神仏への参拝の場合はその限りではありませんでした。


数ある神社仏閣のなかでも、伊勢神宮への参拝の旅は特別で、
庶民にとって一生に一度の夢であり、「お伊勢参り」と言われました。


それに並び「丸金か京六か」と言われ、
讃岐の金毘羅大権現(今の金刀比羅宮)と、京都六条の東西本願寺への参拝の旅も
人生の一大イベントでした。


当時、江戸を中心とした東日本の各地からこれらの社寺への参拝の旅は大変なことで、
当人に代わって旅慣れた人が代理で参拝に行くことがありました。
これを「代参」と言いました。

旅を途中で諦めることにした人が、
道中で知り合った旅人に旅費と初穂料(お賽銭)を託し代参してもらうこともあったようです。 


実は、代参をしたのは“人”だけではなかったのです。
「こんぴら参り」と記した袋を首にかけた犬が、飼い主の代参をすることもあったのです。


袋には、飼い主を記した木札、初穂料、道中の食費などが入っていました。

犬は、旅人から旅人へと連れられ、街道筋の人々に世話をされ、目的地にたどり着いたのです。


金毘羅大権現へたどり着いた犬も、そんなのどかな風習により、
立派に務めを果たしたのでしょう。
この「こんぴら参り」の代参をした犬は、特に「こんぴら狗」と呼ばれたのです。







当時の様子が描かれた掛け軸。
中央にいますね。










この縁起物のお土産は、
こんぴら狗の誠実さと人情のあたたかさを現在に伝えるものとして
願いをかなえ幸せをもたらす御守りなんだそう。

大変嬉しく、スノーウィと一緒に飾りました。
パートナーよ、ありがとう。




金毘羅山には、15年ほど前の奥書院の公開時に、
母と登ろうと計画していたことがありました。

 けれど当時母がペースメーカーの術後だったため、
あの階段は無理だろう・・・と断念。

 いつか行けるといいのですが!





 もう一つのお土産が、このタヌキのパッケージのお菓子。

「趣味に走った」という言葉通り、
タヌキ愛好家のパートナーがいかにも選びそうなもの。


 お茶のお供に早速いただきました。





ところで、香川のうどんは「エッジが効いてる」のだそうですが、
あの丸亀製麺が撤退したのだから、相当美味しいのでしょうねぇ。

私は丸亀製麺のとろ玉うどんが大好きで、
お昼時に通りかかると、時々入ります。

それに鶏天とサツマイモ(半分)をつけるのが定番!
安くて美味しいのです。