4/23/2016

思いがけぬ出来事あれこれ





 昨日は美術館の前にランチを・・・と、
両母をカフェ・ミュラーに案内。

パートナーと「あそこなら、いいかも!」と決めました。

前回はお茶のみ。
その時も「出てくるのが遅いな・・・」と実は思ったのですが、
今回は予想を軽く上回ってしまった。

11時50分に入店し、料理が出てきたのが12時45分って・・・
どう考えても遅すぎる!!







ちょうど良い季節だったこともあり、お庭の席を予約していたのです。

皆で、「風が心地いいねぇ~」などと話しているうちは良かった。
そのうち、待たされ過ぎて身体が冷えてくるし、お腹は空くし・・・


そこそこのお値段のものを提供するならば、
この対応は酷すぎると、12時半過ぎた辺りから4人でヒソヒソ。











店員さんは二人。
 でもこのプレート、肉以外は常備菜を盛るだけなんです。
お店も混んでない。
 
 ミートローフだってもちろん、作り置きのものでしょう。
それをソテーするのに、なんでこんなに時間がかかるというのだ!

おまけに、最後の珈琲は途中急かしに行ったにもかかわらず、
10分後に出てきたものが、許せないくらいにぬるかった。

 これはもう、お金をとってはいけないのではないだろうか・・・







 そんなこんなで、このカフェ・ミュラーで1時間予定より遅れ、
なんとなくもやもやとした気分でタクシーを拾いました。

4人なので、私は前の座席へ。

すると運転手さん、奥様の手弁当らしきものを大急ぎでどかし、トランクに放り込んで
その様子があまりにほほ笑ましくて、皆、気持ちが少し和む。

美術館までの道中も、さり気なく話される絵の話など、「!?」と感じる節があり、
お尋ねすると、なんと映画監督をされているということ。

お名前も気さくに名乗って下さいました。
「帰ったら、調べます!」と楽しい気分で別れ、いざ調べてみると、
なんと、ウィキペディアにも載っている方でした。


更に驚いたことには、かの「薔薇の葬列」で最年少助監督をされた経歴をお持ちで!!
 原将人さんとおっしゃいます。









「ちょうど印象派の時代に産業革命でチューブ入りの絵の具が発明されて、
画家はそれを持って外で絵が描けるようになったんですよ。」

そんな言葉を思い出しながら、モネの緑の中の光と影を見ると、
なるほどなぁ・・・と、より一層楽しめました。

なにより原さん、とても爽やかで親切な方だったことも心に残り、
好きな道を選んで、それを全うするのに、京都の町を走ってらっしゃるのだなぁと
新緑の薫るエピソードとなりました。



 一つのことを続けるのは大変ですが、それを続けられるのも、また幸せなのです。