4/26/2017

茨木のり子の家




 茨木のり子が夫の死後、長年一人で暮らした家の本を見つけました。

頁をめくると 写真であるのに
その家の匂いが漂ってくるような・・・

懐かしく、簡素でありながら、主の美学を感じる家。















 



 「時代おくれ」

車がない
ワープロがない
ビデオデッキがない
ファックスがない
パソコン  インターネット  見たこともない
けれど格別支障もない

そんなに情報をあつめてどうするの
そんなに急いで何をするの
頭はからっぽのまま

すぐに古びるがらくたは
我が山門に入(い)るを許さず
(山門だって  木戸しかないのに)
はたからみれば嘲笑の時代おくれ
けれども進んで選びとった時代おくれ
もっともっと遅れたい

電話ひとつだって
おそるべき文明の利器で
ありがたがっているうちに
盗聴も自由とか
便利なものはたいてい不快な副作用をともなう
川のまんなかに小船を浮かべ
江戸時代のように密談しなければならない日がくるのかも

旧式の黒いダイアルを
ゆっくり廻していると
相手は出ない
むなしく呼び出し音の鳴るあいだ
ふっと
行ったこともない
シッキムやブータンの子らの
襟足の匂いが風に乗って漂ってくる
どてらのような民族衣装
陽なたくさい枯草の匂い

何が起ろうと生き残れるのはあなたたち
まっとうとも思わずに
まっとうに生きているひとびとよ

 
茨木のり子「倚りかからず」より






 夫の描いたのり子の絵。
 
きちんとスクラップしてあります。
他にも、原稿や家計簿、幼い頃の日記なども紹介されていましたが、
もう少し、タイトルでもある家の写真が充実していれば、購入したものを・・・

図書館の本なのです。











シャーロットのパピークラス最後の日。

次のベーシッククラスに進むこともあり、本日のレッスンは「ふせ」と「ストップ」。
足が短いせいか?なかなか「ふせ」 を教えられずにいました。
けれどこれは先生の指導もあり、難易度はそう高くありません。

難しいのは「ストップ」です。

最初は目の前のおやつを「ストップ」のコマンドで、食べずに諦めることから教え、
徐々にランクアップをはかります。

掛け声ひとつで最終的にはあらゆる動作を止められるように持っていくので、
まずは二週間、家での訓練を頑張らなければ!








帰りの車の中、お疲れのシャロ。
満タンだった水入れも、ほとんど飲み干して空になってしまうほど。

けれどレッスンはとても楽しそうなのです。

毎回思うのは、犬の躾と言うより人間の躾やな~ということ。
躾の重要さと人間の責任の重さを思い知らされます。




とても興味深かったサイトが、来月末で閉鎖されることとなり、
残念でなりません。

なかなか、こういう犬のサイトは無かったのに・・・。